魚沼によろしく [日々]
友人と某ファミレスに行った時、友人がそのファミレスの入り口脇に立てられていたのぼり旗をみて言いました。
「これ、嘘だろ。」
旗にはこう書かれていました。「魚沼産コシヒカリフェア」
小さくこうも書かれていました。「フェア期間中、当店のご飯はおいしい魚沼産コシヒカリです!」
なるほど。
彼はこれのことを嘘だと言っているのか。
現在流通している魚沼産コシヒカリの量は、実際に新潟県魚沼で生産可能な収穫量の50倍だとか60倍だとか言われているらしい。中には不正表示でブレンド米なのを100%魚沼産であるように表示しているとか、完全な偽装だとかいろいろ…。
偽装だなんて、馬鹿ですよね。
ほんと、馬鹿ですよね。
偽装なんてあるわけないじゃないですか!
仮にも日本の食を預かる方々が偽装なんて恥知らずな真似するわけないじゃないですか!
まったく失礼だな!
そんな恥知らず真似をするくらいなら、生産者も流通業者の人も首をくくって死んだ方がマシだと思っているにちがいないですよ!
魚沼産と書いてあったら「魚沼産」なんですよ。間違いないんですよ。魚沼さんって農家の人が作ってるとかそういうくだらないオチもいらないんです。
魚沼産と書いてあったら「魚沼産」なんですよ。魚沼で作られたに間違いないんですよ。
新潟県魚沼の他に埼玉県魚沼や群馬県魚沼、愛知県魚沼、島根県魚沼といった感じに全国津々浦々に魚沼が存在してるんです、たぶん。(おそらく新潟県内にも第二第三の魚沼、第三新魚沼市、魚沼ジオフロントみたいなのがあるのです、たぶん)
平たく言えば、「のれん分け制度」みたいなものです。ちょっと問題なのはのれん分けした側のはずの本家が何も知らないうちに続々分家が増えていることですが。
のれん分けでなければ「ブラックジャックによろしく」ならぬ「魚沼によろしく」です。
いいのです、問題ありません。「るろうに剣心とカウボーイビバップによろしく」「御手洗潔によろしく」という漫画や「ケイゾクによろしく」といったドラマと同じです。
(いや、同じじゃない! 同じじゃないよ!)
「これ、嘘だろ。」
旗にはこう書かれていました。「魚沼産コシヒカリフェア」
小さくこうも書かれていました。「フェア期間中、当店のご飯はおいしい魚沼産コシヒカリです!」
なるほど。
彼はこれのことを嘘だと言っているのか。
現在流通している魚沼産コシヒカリの量は、実際に新潟県魚沼で生産可能な収穫量の50倍だとか60倍だとか言われているらしい。中には不正表示でブレンド米なのを100%魚沼産であるように表示しているとか、完全な偽装だとかいろいろ…。
偽装だなんて、馬鹿ですよね。
ほんと、馬鹿ですよね。
偽装なんてあるわけないじゃないですか!
仮にも日本の食を預かる方々が偽装なんて恥知らずな真似するわけないじゃないですか!
まったく失礼だな!
そんな恥知らず真似をするくらいなら、生産者も流通業者の人も首をくくって死んだ方がマシだと思っているにちがいないですよ!
魚沼産と書いてあったら「魚沼産」なんですよ。間違いないんですよ。魚沼さんって農家の人が作ってるとかそういうくだらないオチもいらないんです。
魚沼産と書いてあったら「魚沼産」なんですよ。魚沼で作られたに間違いないんですよ。
新潟県魚沼の他に埼玉県魚沼や群馬県魚沼、愛知県魚沼、島根県魚沼といった感じに全国津々浦々に魚沼が存在してるんです、たぶん。(おそらく新潟県内にも第二第三の魚沼、第三新魚沼市、魚沼ジオフロントみたいなのがあるのです、たぶん)
平たく言えば、「のれん分け制度」みたいなものです。ちょっと問題なのはのれん分けした側のはずの本家が何も知らないうちに続々分家が増えていることですが。
のれん分けでなければ「ブラックジャックによろしく」ならぬ「魚沼によろしく」です。
いいのです、問題ありません。「るろうに剣心とカウボーイビバップによろしく」「御手洗潔によろしく」という漫画や「ケイゾクによろしく」といったドラマと同じです。
(いや、同じじゃない! 同じじゃないよ!)
国家資格試験結果で叱責を受ける [日々]
「インターネット発表で合否を確認して早急に報告しなさい」
と課長から言われました。
なんのことかというと、会社の方から国家資格試験の斡旋(斡旋という名の命令)があって、その資格試験を一つ受けていたのです。
合否の判定は通知書が郵送されてくるのですが、資格試験を主催している財団法人のHPで通知書の発送前に合格者の受験番号の発表があるのです。
実のところ百点満点中70点が安全圏といわれている試験で、自己採点では80点以上を余裕でとっていたので、ま、楽勝じゃね? といった感じで帰宅してから受験票を片手にネット発表を見てみると…
ない!
ない、ないよ、僕の番号がないよ!
なぜだ? なぜないんだ! だって自己採点では余裕でクリアだったのに!
名前を間違えた? いやちゃんと確認した、そんなはずはない。
マークミス? それもない。ちゃんと見直しして確認した。
わからない、なぜ落ちたんだろう。
なぜなぜと一人で言っていても仕方がないので翌朝、課長の下に行き
「すいません、落ちたようです。」
と報告したところ
「ちょっと着いてこい。」
と部長のところへ連れて行かれました。仕方がないので
「すいません、落ちたようです。」
と部長に報告したところ
「ちょっと着いてこい。」
と総務部長(人事兼務)のところへ連れて行かれました。仕方がないので
「すいません、落ちたようです。」
と総務部長に報告したところ、部長・部長・課長という非常に濃いメンツ、いわばクドイ三連星に取り囲まれ、
「なぜ落ちたのか理由をのべよ。」
と尋問をされました。
いや、そんなことを訊かれても!?
むしろ理由が知りたいのはこっちなんだけど。
小学生の時、先生に「なんで忘れ物をしたのか言ってみなさい!」と言われ「それがわかったらきっと忘れ物しないです」と答えてド叱られた記憶がよみがえりましたがそれはまた別のお話。
「期待していたのに裏切られた」
「お前にはがっかりだ」
「どうせ下らないミスをしたんじゃないのか」
などなど、お三方からありがたいお言葉の数々をちょうだいする羽目になりもうアップアップ。
落ちた理由もわかりませんが、それ以上になんでここまで怒られなきゃならんのかがもっとわからない。会社の斡旋といっても受験費は自腹ですからね。
とにかく「すいませんすいません」と謝って逃げるように部長たちの前から退散し、自分の席に戻ると
「ナカムラくーん、試験ダメだったんだって?」
とニヤニヤしながら話しかけてくる同僚たち。
貴様らアレですか? 僕に恨みでもあるのですか?
そんなこんなでがっくりぐったりしながら家に帰るとそこには資格試験の合格通知が…。
あれ?
どういうことこれ?
なんかもうわけわかんないんですけど、とにかくまたその翌朝、課長のところに行って
「すいません、なんか受かってたみたいです。」
と報告したところ<以下中略>
「昨日落ちたと言ったのにどういうことだ?」
「ふざけてるのか?」
「どうせちゃんと確認しなかったんだろ」
クドイ三連星によるジェットストリームアタックをまた喰らう僕。
ほんと勘弁して下さい。なぜ合格したのにこんなに怒られるのかがよくわかりません。
ちくしょう、貴様らいつか踏み台にしてやるからな。
と課長から言われました。
なんのことかというと、会社の方から国家資格試験の斡旋(斡旋という名の命令)があって、その資格試験を一つ受けていたのです。
合否の判定は通知書が郵送されてくるのですが、資格試験を主催している財団法人のHPで通知書の発送前に合格者の受験番号の発表があるのです。
実のところ百点満点中70点が安全圏といわれている試験で、自己採点では80点以上を余裕でとっていたので、ま、楽勝じゃね? といった感じで帰宅してから受験票を片手にネット発表を見てみると…
ない!
ない、ないよ、僕の番号がないよ!
なぜだ? なぜないんだ! だって自己採点では余裕でクリアだったのに!
名前を間違えた? いやちゃんと確認した、そんなはずはない。
マークミス? それもない。ちゃんと見直しして確認した。
わからない、なぜ落ちたんだろう。
なぜなぜと一人で言っていても仕方がないので翌朝、課長の下に行き
「すいません、落ちたようです。」
と報告したところ
「ちょっと着いてこい。」
と部長のところへ連れて行かれました。仕方がないので
「すいません、落ちたようです。」
と部長に報告したところ
「ちょっと着いてこい。」
と総務部長(人事兼務)のところへ連れて行かれました。仕方がないので
「すいません、落ちたようです。」
と総務部長に報告したところ、部長・部長・課長という非常に濃いメンツ、いわばクドイ三連星に取り囲まれ、
「なぜ落ちたのか理由をのべよ。」
と尋問をされました。
いや、そんなことを訊かれても!?
むしろ理由が知りたいのはこっちなんだけど。
小学生の時、先生に「なんで忘れ物をしたのか言ってみなさい!」と言われ「それがわかったらきっと忘れ物しないです」と答えてド叱られた記憶がよみがえりましたがそれはまた別のお話。
「期待していたのに裏切られた」
「お前にはがっかりだ」
「どうせ下らないミスをしたんじゃないのか」
などなど、お三方からありがたいお言葉の数々をちょうだいする羽目になりもうアップアップ。
落ちた理由もわかりませんが、それ以上になんでここまで怒られなきゃならんのかがもっとわからない。会社の斡旋といっても受験費は自腹ですからね。
とにかく「すいませんすいません」と謝って逃げるように部長たちの前から退散し、自分の席に戻ると
「ナカムラくーん、試験ダメだったんだって?」
とニヤニヤしながら話しかけてくる同僚たち。
貴様らアレですか? 僕に恨みでもあるのですか?
そんなこんなでがっくりぐったりしながら家に帰るとそこには資格試験の合格通知が…。
あれ?
どういうことこれ?
なんかもうわけわかんないんですけど、とにかくまたその翌朝、課長のところに行って
「すいません、なんか受かってたみたいです。」
と報告したところ<以下中略>
「昨日落ちたと言ったのにどういうことだ?」
「ふざけてるのか?」
「どうせちゃんと確認しなかったんだろ」
クドイ三連星によるジェットストリームアタックをまた喰らう僕。
ほんと勘弁して下さい。なぜ合格したのにこんなに怒られるのかがよくわかりません。
ちくしょう、貴様らいつか踏み台にしてやるからな。
過去ログの移転について [日々]
旧サイトからぼちぼちとログをこちらに移転させていきますが、やはりできのいいモノわるいモノがありますから、いいモノが優先でわるいモノに関しては移転させないと思います。
ていのいいふるい落としです。
都合よく過去ログを再掲しながらログ整理までするという腹黒い作戦です。
ていのいいふるい落としです。
都合よく過去ログを再掲しながらログ整理までするという腹黒い作戦です。
恥ずかしながらブロガーになりました [日々]
ブロガーという響きって本当に恥ずかしい気がします。
世のブロガーさんたちはどうしてこの恥辱に平然と耐えられるのか不思議ですが、かくいう僕も恥ずかしきブロガーとなりました。
しばらくは過去ログの整理、移転から始めることになります。
つきあいのよい皆さん、今後ともよろしくお願いします。
世のブロガーさんたちはどうしてこの恥辱に平然と耐えられるのか不思議ですが、かくいう僕も恥ずかしきブロガーとなりました。
しばらくは過去ログの整理、移転から始めることになります。
つきあいのよい皆さん、今後ともよろしくお願いします。
ブーケ [日々]
ちまたでは「ブーケトス」が人権侵害だという話題が上っているとか。
うん、アホだ。
わかってないね。
どういう思考をしたらブーケトスが人権侵害だなどという下らない考えが浮かぶのか理解不能だ。
お祝いの席で行われるブーケトス、それが人権侵害!
ほんと、おめでたい席でおめでたい思考の持ち主だね。
ブーケトスが花嫁側から行われる一方的な行為だから?
ほんとダメだ、愚かだ、わかってない。
花嫁がブーケトスを上げたら、遠慮なく「ブーケアタック」をすればいいのだ。
ま、ブーケアタックを巧く「ブーケレシーブ」できなかった場合、花嫁のことを考えると不憫ではあるけど。
うん、アホだ。
わかってないね。
どういう思考をしたらブーケトスが人権侵害だなどという下らない考えが浮かぶのか理解不能だ。
お祝いの席で行われるブーケトス、それが人権侵害!
ほんと、おめでたい席でおめでたい思考の持ち主だね。
ブーケトスが花嫁側から行われる一方的な行為だから?
ほんとダメだ、愚かだ、わかってない。
花嫁がブーケトスを上げたら、遠慮なく「ブーケアタック」をすればいいのだ。
ま、ブーケアタックを巧く「ブーケレシーブ」できなかった場合、花嫁のことを考えると不憫ではあるけど。
馬鹿は風邪を引く [2002 コント的テキスト]
「風邪をひいた。」
「ふーん」
「なんだよ、不思議そうな顔をして。」
「いや、馬鹿は風邪ひかないっていうのにね。」
「失礼な、僕が馬鹿だというのか。」
「まあまあ。」
「馬鹿は風邪をひかないというなら風邪をひいていない君こそ馬鹿だ。僕は馬鹿じゃない。」
「おいおい、ムキになるなよ。」
「だいたいからして、馬鹿は風邪ひかないなんて言ってるやつが馬鹿だ。」
「だからムキになるなって!」
「考えても見ろ、風邪なんて予防できる病気だ。それなのにひいてしまうというのは、風邪をひくのは風邪を予防する程の知恵を持たない馬鹿だけだということだ。」
「・・・・・で、風邪をひいたんだって?」
「ああ。」
「お前、馬鹿だろう?」
「失礼な。」
「ふーん」
「なんだよ、不思議そうな顔をして。」
「いや、馬鹿は風邪ひかないっていうのにね。」
「失礼な、僕が馬鹿だというのか。」
「まあまあ。」
「馬鹿は風邪をひかないというなら風邪をひいていない君こそ馬鹿だ。僕は馬鹿じゃない。」
「おいおい、ムキになるなよ。」
「だいたいからして、馬鹿は風邪ひかないなんて言ってるやつが馬鹿だ。」
「だからムキになるなって!」
「考えても見ろ、風邪なんて予防できる病気だ。それなのにひいてしまうというのは、風邪をひくのは風邪を予防する程の知恵を持たない馬鹿だけだということだ。」
「・・・・・で、風邪をひいたんだって?」
「ああ。」
「お前、馬鹿だろう?」
「失礼な。」
かおなしのものがたり [かおなし]
昔々、それはすごく昔々、あるところにオバケがいました。
あるところに顔のないオバケがいました。
オバケは思いました。
どうして僕には顔がないのだろう?
オバケは祈りました。オバケは神様に祈りました。
神様お願いです、僕に顔をください。
神様は尋ねました。オバケの祈りを聞いてオバケに尋ねました。
お前に顔をあたえたらお前はその顔で何がしたいのだ?
オバケは答えられませんでした。
昔々オバケがいました。顔のないオバケがいました。
顔のないオバケ、かおなし、かおなし、かおなしオバケ。
オバケは思いました。
僕には顔がないのにどうしてみんなには顔があるのだろう?
猿にも犬にも猫にも鯨にも烏にも燕にも蝶にも百足にも鮫にも顔があるのに僕だけかおなし、かおなしは僕だけ。
オバケは祈りました。オバケは神様に祈りました。
神様お願いです、僕に顔をください。
神様は尋ねました。オバケの祈りを聞いてオバケに尋ねました。
お前に顔をあたえたらお前はその顔で何がしたいのだ?
オバケは答えました。顔のないオバケ、かおなしオバケ、必死で答えました。
僕は僕の顔をみんなに見てもらいたい、生き物みんながそうしているように僕の顔を見てもらいたい。
神様は尋ねました。オバケの答えを聞いてオバケに尋ねました。
お前はみんなに顔を見せるというけれど、どんな顔を見せるのだ?
オバケは答えられませんでした。
昔々オバケがいました。顔のないオバケがいました。
顔のないオバケ、かおなし、かおなし、かおなしオバケ。
オバケは思いました。
僕には顔がないのにどうしてみんなには顔があるのだろう?
猿にも犬にも猫にも鯨にも烏にも燕にも蝶にも百足にも鮫にも顔があるのに僕だけかおなし、かおなしは僕だけ。
世界中で僕だけがかおなし。
オバケは悲しくなりました。すごくすごく悲しくなりました。悲しくなって泣きました。
世界中で一人ぼっちのかおなしオバケ。かおなしが悲しくて、一人ぼっちが寂しくて、顔のないオバケ、かおなしオバケ泣きました。
かおなしオバケ、泣きながら神様に祈りました。
神様お願いです、僕に顔をください。
神様は尋ねました。オバケの祈りを聞いてオバケに尋ねました。
お前に顔をあたえたらお前はその顔で何がしたいのだ?
オバケは答えました。顔のないオバケ、かおなしオバケ、必死で答えました。
僕は僕の顔をみんなに見てもらいたい、生き物みんながそうしているように僕の顔を見てもらいたいのです。
神様は尋ねました。オバケの答えを聞いてオバケに尋ねました。
お前はみんなに顔を見せるというけれど、どんな顔を見せるのだ?
オバケは答えました。顔のないオバケ、かおなしオバケ、必死で答えました。
僕が悲しいとき悲しい顔を、僕が寂しいとき寂しい顔を、僕が嬉しいとき嬉しい顔をみんなに見てもらいたいのです。
神様は尋ねました。オバケの答えを聞いてオバケに尋ねました。
お前に顔をあたえれば、お前は目を、耳を、鼻を、口を持つことになるだろう。お前は目で何を見、耳で何を聞き、鼻で何を感じ、口でどんな言葉をつむぐのだ?
オバケは答えられませんでした。
神様はさらに尋ねました。
お前には心がない、心がないものに顔を与えてどうなるというのだ?
昔々オバケがいました。顔のないオバケがいました。
顔のないオバケ、かおなし、かおなし、かおなしオバケ。
世界中で僕だけがかおなし。
オバケは悲しくなりました。すごくすごく悲しくなりました。悲しくなって泣きました。
世界中で一人ぼっちのかおなしオバケ。かおなしが悲しくて、一人ぼっちが寂しくて、顔のないオバケ、かおなしオバケ泣きました。
かおなしオバケ、泣きながら思いました。一人ぼっちはイヤだ。一人ぼっちはサミシイ。一人ぼっちはコワイ。僕だけが一人ぼっちなんだろうか?かおなしの僕だけが一人ぼっちなんだろうか?
一人ぼっちはイヤだ。一人ぼっちはサミシイ。一人ぼっちはコワイ。
かおなしオバケ、泣きながら神様に祈りました。
神様お願いです、僕に顔をください。
神様は尋ねました。オバケの祈りを聞いてオバケに尋ねました。
お前に顔をあたえたらお前はその顔で何がしたいのだ?
オバケは答えました。顔のないオバケ、かおなしオバケ、必死で答えました。
僕は僕の顔をみんなに見てもらいたい、生き物みんながそうしているように僕の顔を見てもらいたいのです。僕が悲しいとき悲しい顔を、僕が寂しいとき寂しい顔を、僕が嬉しいとき嬉しい顔をみんなに見てもらいたいのです。僕がかなしいこと、僕が寂しいこと、僕が嬉しいこと、僕が思ってること、みんなに知ってもらいたいのです。
神様は尋ねました。オバケの答えを聞いてオバケに尋ねました。
お前に顔をあたえれば、お前は目を、耳を、鼻を、口を持つことになるだろう。お前は目で何を見、耳で何を聞き、鼻で何を感じ、口でどんな言葉をつむぐのだ?
オバケは答えました。顔のないオバケ、かおなしオバケ、必死で答えました。力いっぱい答えました。心のそこから答えました。
僕は目でみんなの顔を見ます、耳でみんなの声を聞きます、鼻でみんなを感じ、口で思いを伝えます。僕と同じように悲しいもの寂しいものがいても、もう大丈夫だと伝えるのです。
神様はさらに尋ねました。
お前には心がある。お前は顔が欲しいかおが欲しいというけれど、もうすでにお前は顔を持っているのではないか?
そして神様はかおなしオバケを人間と呼びました。
あるところに顔のないオバケがいました。
オバケは思いました。
どうして僕には顔がないのだろう?
オバケは祈りました。オバケは神様に祈りました。
神様お願いです、僕に顔をください。
神様は尋ねました。オバケの祈りを聞いてオバケに尋ねました。
お前に顔をあたえたらお前はその顔で何がしたいのだ?
オバケは答えられませんでした。
昔々オバケがいました。顔のないオバケがいました。
顔のないオバケ、かおなし、かおなし、かおなしオバケ。
オバケは思いました。
僕には顔がないのにどうしてみんなには顔があるのだろう?
猿にも犬にも猫にも鯨にも烏にも燕にも蝶にも百足にも鮫にも顔があるのに僕だけかおなし、かおなしは僕だけ。
オバケは祈りました。オバケは神様に祈りました。
神様お願いです、僕に顔をください。
神様は尋ねました。オバケの祈りを聞いてオバケに尋ねました。
お前に顔をあたえたらお前はその顔で何がしたいのだ?
オバケは答えました。顔のないオバケ、かおなしオバケ、必死で答えました。
僕は僕の顔をみんなに見てもらいたい、生き物みんながそうしているように僕の顔を見てもらいたい。
神様は尋ねました。オバケの答えを聞いてオバケに尋ねました。
お前はみんなに顔を見せるというけれど、どんな顔を見せるのだ?
オバケは答えられませんでした。
昔々オバケがいました。顔のないオバケがいました。
顔のないオバケ、かおなし、かおなし、かおなしオバケ。
オバケは思いました。
僕には顔がないのにどうしてみんなには顔があるのだろう?
猿にも犬にも猫にも鯨にも烏にも燕にも蝶にも百足にも鮫にも顔があるのに僕だけかおなし、かおなしは僕だけ。
世界中で僕だけがかおなし。
オバケは悲しくなりました。すごくすごく悲しくなりました。悲しくなって泣きました。
世界中で一人ぼっちのかおなしオバケ。かおなしが悲しくて、一人ぼっちが寂しくて、顔のないオバケ、かおなしオバケ泣きました。
かおなしオバケ、泣きながら神様に祈りました。
神様お願いです、僕に顔をください。
神様は尋ねました。オバケの祈りを聞いてオバケに尋ねました。
お前に顔をあたえたらお前はその顔で何がしたいのだ?
オバケは答えました。顔のないオバケ、かおなしオバケ、必死で答えました。
僕は僕の顔をみんなに見てもらいたい、生き物みんながそうしているように僕の顔を見てもらいたいのです。
神様は尋ねました。オバケの答えを聞いてオバケに尋ねました。
お前はみんなに顔を見せるというけれど、どんな顔を見せるのだ?
オバケは答えました。顔のないオバケ、かおなしオバケ、必死で答えました。
僕が悲しいとき悲しい顔を、僕が寂しいとき寂しい顔を、僕が嬉しいとき嬉しい顔をみんなに見てもらいたいのです。
神様は尋ねました。オバケの答えを聞いてオバケに尋ねました。
お前に顔をあたえれば、お前は目を、耳を、鼻を、口を持つことになるだろう。お前は目で何を見、耳で何を聞き、鼻で何を感じ、口でどんな言葉をつむぐのだ?
オバケは答えられませんでした。
神様はさらに尋ねました。
お前には心がない、心がないものに顔を与えてどうなるというのだ?
昔々オバケがいました。顔のないオバケがいました。
顔のないオバケ、かおなし、かおなし、かおなしオバケ。
世界中で僕だけがかおなし。
オバケは悲しくなりました。すごくすごく悲しくなりました。悲しくなって泣きました。
世界中で一人ぼっちのかおなしオバケ。かおなしが悲しくて、一人ぼっちが寂しくて、顔のないオバケ、かおなしオバケ泣きました。
かおなしオバケ、泣きながら思いました。一人ぼっちはイヤだ。一人ぼっちはサミシイ。一人ぼっちはコワイ。僕だけが一人ぼっちなんだろうか?かおなしの僕だけが一人ぼっちなんだろうか?
一人ぼっちはイヤだ。一人ぼっちはサミシイ。一人ぼっちはコワイ。
かおなしオバケ、泣きながら神様に祈りました。
神様お願いです、僕に顔をください。
神様は尋ねました。オバケの祈りを聞いてオバケに尋ねました。
お前に顔をあたえたらお前はその顔で何がしたいのだ?
オバケは答えました。顔のないオバケ、かおなしオバケ、必死で答えました。
僕は僕の顔をみんなに見てもらいたい、生き物みんながそうしているように僕の顔を見てもらいたいのです。僕が悲しいとき悲しい顔を、僕が寂しいとき寂しい顔を、僕が嬉しいとき嬉しい顔をみんなに見てもらいたいのです。僕がかなしいこと、僕が寂しいこと、僕が嬉しいこと、僕が思ってること、みんなに知ってもらいたいのです。
神様は尋ねました。オバケの答えを聞いてオバケに尋ねました。
お前に顔をあたえれば、お前は目を、耳を、鼻を、口を持つことになるだろう。お前は目で何を見、耳で何を聞き、鼻で何を感じ、口でどんな言葉をつむぐのだ?
オバケは答えました。顔のないオバケ、かおなしオバケ、必死で答えました。力いっぱい答えました。心のそこから答えました。
僕は目でみんなの顔を見ます、耳でみんなの声を聞きます、鼻でみんなを感じ、口で思いを伝えます。僕と同じように悲しいもの寂しいものがいても、もう大丈夫だと伝えるのです。
神様はさらに尋ねました。
お前には心がある。お前は顔が欲しいかおが欲しいというけれど、もうすでにお前は顔を持っているのではないか?
そして神様はかおなしオバケを人間と呼びました。