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影が薄い? 日陰で暮らす人間の影なんてないのと一緒 [ネガティブ日記]

 先日のこと。
 いわゆるその筋では有名という某ブロガーさんとお話しする機会がありました。
 初対面だったのですがずいぶんと気さくにお話をしていただき、中には興味深い情報などもあって楽しく過ごさせていただきました。
 自宅に帰り、そのブロガーさんのブログを読み、ブログにお礼のコメントなど投稿しようとしてふと考えました。
 お礼というのは記事に関係なくコメント欄に書いていいものだろうか?
 あと自分のHPのURLなど書いて宣伝目的とかととられたりしないだろうかと考え、コメント投稿はいったんやめました。
 翌日考え直してコメントではなくメールを送ることにしました。

 『昨日、××でお会いしたナカムラです。いろいろとお話を聞かせていただきありがとうございました。』

 という感じでなるだけ大仰にならないよう、誠意は感じられるような文面を考えメール送信しました。
 数日してメールの返事がやってきました。

 『顔が思い浮かばず???  <中略>・・・又気軽に声を掛けて下さいね。』

 そ、そそそんなに印象薄いですか!? しゃびしゃびですか?
 糖尿病患者用病院食の味噌汁のような人生を送っています。

話すことないのでそっとしておいてください [ネガティブ日記]

 部長がやってきて言いました。

 「業務に関してなにか問題、悩み事を抱えてたりはしてないか? 話があれば聞こう。」

 いったい突然どうしてそんなことをお尋ねになるのやら?
 僕の生き様、それは問題は抱えるものではなく起こすもの、悩み事は人任せが信条ですから。

 「特に問題悩みなど話すことなどないですけれども。」

 僕がそう答えると部長は「そうか。」と言って頷きました。
 部下から信頼される上司でも目指しているのでしょうか?
 そして部長は「では、」と言いました。

 「では、なにか隠し事などしてはいないか?」

 部下を信用する上司ではありませんでした。

もう、なんてタイトルをつけたらいいのかもわからない [ネガティブ日記]

 ここのところ資格試験のためずっと更新をご無沙汰しておりました。
 もはや皆さんにおかれましてはこのような過疎ブログなどには見切りをつけて、諸処、あれこれとあらゆる場所であらゆる時にご活躍ご多忙な日々をお過ごしのことかと思います。
 資格試験、合格すれば地獄(仕事が増える)。落ちても地獄です。
 試験のせいで頭が痛い、おなか痛いという日々を僕はお過ごしです。
 試験の合格発表が終わるまできっとこんな状態が続くのでしょう。
 合格発表の日が来たらこんな日々はきっと終わりを告げるのでしょう。
 でも合格にしろ不合格にしろどっちにしてもとどめとなるのも間違いないでしょう。

2002-04-21 [2002 日常]

 昨日の土曜は本当は会社に仕事が残っていたのだけど、WindowsXPとの格闘が長引いたのでサボり。
 会社から携帯電話を持たされているのでなにか問題があれば電話がかかってくるだろう。かかってきたら困るけど。
 携帯電話というものは便利なんだけどある意味仕事から首輪をつけられてしまった感じがしていやだ。だいたい僕のようなペーペーに携帯電話を持たせる意義があるのだろうか?首輪をつけておかないとちゃんと仕事をしないとでも思っているのだろうか?そう考えながらサボりの僕は「ああそのとおりだなぁ」と一人で納得をしてしまった。

 まあなんとか夕方には上手くXPの方も動き出した。あとはスペアマシンに保存しておいたバックアップファイルを呼び出せば終了。時間はだいたい4時半くらい。
 突然携帯の呼び出し音が鳴った。
 ギクッ!
 この音は会社の携帯だ。こんな夕方に何がいったい起こったんだ?
 あわてて電話に出る。
 そしたら間違い電話だった。でもその間違い電話のおかげで激しくブルーになってしまった。
 どんな電話だったかというとこんな感じだった。




 「ナカムラです!」

 「間違いです。」

 「いえ、間違いではありません。僕はナカムラです。」

 「ごめんなさい、間違ってます。」

 「いや、だから僕がナカムラだって言ってるじゃないですか!」

 「だから、間違ってるって言ってるでしょ!」

 「なんなんですかあなたは!さっきから僕がナカムラだって言ってるじゃないですか!なんで信用しないんですか!」

 「だから間違い電話だって言ってるんです!」

 「え?僕が?」

 「違う!俺だ!」

 「あああ、ごめんさい!」


 間違い電話相手に本気で謝ってしまった…。

余計な気遣い [日々]

 盆に里帰りした姉と姪(5才)と飯を食べに行きました。回転寿司です。
 お客の回転が悪くてネタの回転が微妙…、とそんなことはどうでもいいのですけれども。
 回転してくる寿司を幼児は食べられないものですから、サビ抜きを注文して握ってもらいます。姪はなんだかエビが好きらしく甘エビとエビ(茹でエビ)を頼んだんですが、板さんが幼児相手というのでサービスのつもりかエビ(茹でエビ)に旗をたてて出してきたんです。旗ってほら、爪楊枝で作った国旗の、お子様ランチのピラフなんかに立ててあるやつです。
 寿司にお子様ランチの旗が刺さってるんです。
 サービスのつもりでしょうがすごい場違い感です。
 寿司に場違いが刺さってるんです。痛い痛い! 刺さってる刺さってる!
 でね、その旗が、国旗が、よりによって米国旗なんです。
 アメリカの国旗がエビに刺さってるんです。

 もう寿司に載ってるエビがアメリカザリガニにしか見えないんです。

世界の終わり 2002-03-28 [2002 ショートショートなテキスト]

 足元を砂ぼこりが転がりぬけていった。
 堤防の上に立ち空を見あがると焼けただれたような赤い色が広がっている。
 僕は時計を見た。時間は十分だ。僕は堤防から砂浜に飛び降りた。

 僕は海に会いにここまできたのだ。でも海は遠くにいってしまった。

 僕は、かつて太平洋と呼ばれた海が行ってしまったと思われる南の方を眺めた。見えるのはゆるい下りになった砂地が広がっているだけだ。だけど海はなくなってしまったわけではない。ずっと向うにまだいるはずだ。ようするに海岸線だけが遠くなってしまっただけなのだ。
 僕は自分にそう言い聞かせると南に向かって歩き始めた。事前に仕入れた情報では2時間も歩けば海に会える。
 僕は砂地を、かつては海底だった場所を一人黙々と歩きつづけた。
 元海底だった場所は独特の匂いがした。腐敗したような匂い。生き物がかつてここにいたのに今はもういない、そんな匂いだ。その中を僕は歩きつづける。

 2時間歩きつづけても海は見えてこない。
 砂地を歩きつづけるのは予想していたより大変だった。疲労感で足の力が抜けてしまいそうだが休憩する気になれない。ただ歩きつづける。
 どうせもう終わりなのだ。そして今の僕にできることといったら歩きつづけることしかない。
 そう思うと自分のことが少しおかしく思えた。

 さらに小一時間ほど歩きつづけると遠くに海らしきものが見えた。いや、海らしきものではない、海だ!
 足が自然と早足になる。
 海だ。
 海だ!
 海なんだ!
 やっと会える!
 青い海だ!
 僕は疲れきった足を引きずるように、でもできる限りの速さで動かし進んだ。
 ああ、海だ。
 やっと会えたんだ。
 やっと海までたどりつけたんだ。
 海は、
 海は、
 やっと会えた海は、
 やっと会えた海は青くなかった。

 海はどんよりとして濁った緑色をしていた。
 それは哀しいほどに死んだ色、死んだ海。
 僕はその海の波打ち際で力なくベタッとしりもちをつき座り込んだ。
 …こんなもんか。
 そうだ、いったい僕は何を期待していたというのだろう。考えてみれば青い海、生きている海になんて会えるはずがなかったのだ。

 世界ハ明日滅ビルノダ。

 僕はしりもちをついたまま立ち上がる気力もなく、両膝を立てその両膝を両腕で抱え込むようにして座り込んだ。この座り方をなんと呼ぶのだったろう?ああ、そう。体育座りだ。僕は体育座りのままその両膝の上に伏せるように頭を乗せ静かに眼を閉じた。

 セカイハアシタホロビルノダ。

 いったい僕は何をしているのだろう?
 もう明日には僕は死ぬのだ。消えるのだ。滅びるのだ。
 なのに会いたい人もいない。愛する人たちももういない。
 僕は閉じていた目を開き目の前の死んだ海を見た。僕の周りには僕以外の生物は存在しない。

 セカイハアシタホロビルノダ。

 僕は一人ぼっちで死んだ海を目の前にいったい何をやろうとしてたんだろう?ひょっとしたら異変前の命に溢れた海に会えるとでも僕は本当に思っていたんだろうか?だとしたら僕はなんと哀れでこっけいなやつだろう。厳然たる事実の前には僕の願望などホコリ一つほどの価値もないというのに。

 セカイハアシタホロビルノダ。

 いやだ。
 死にたくない。
 死んでしまったら僕はいったいどうなってしまうんだ?死後の世界があるのか?それとも何も残らずただ僕という取るに足らない存在は消滅してしまうだけなのか?
 消えたくない。
 僕というちっぽけな存在でもその存在するということをやめたくない。

 考えるということを消したくない。
 感じることを殺したくない。
 想うことを失いたくない。

 セカイハアシタホロビルノダ。

 僕は気がつくと再び目を閉じ体育座りのまま小さく丸なって泣いていた。何もできず泣いていた。
 疲れのせいか眠くなってきた。
 …ああ、このまま眠ってしまったら次に目が覚める時にはこの惑星は滅びてしまっている。
 …いや、次に目が覚める時はないだろう。きっと僕はその時に存在しないものになっているはずだから。

 ソシテセカイハホロビルノダ。













 とまあこんあ夢を見たんですよ。」

 僕は薫河家のカウンターでだらしなく酔っ払いながら店の主、香川さんに話していた。なんと迷惑な酔っ払い。自分が見た夢の話を人に長々と聞かせるなんて。

 「おかしな夢を見たんですねえ。」

 そんな僕にも香川サンは愛想よく相手をしてくれた。やはり生きているということはいいもんだ。

 「でも、どうして世界は滅びたんですか?」

 「その辺はしょせん夢の中の話ですからねえ。夢の中の僕はその原因をすべて把握していたんですけど目が覚めたらさっぱり覚えていないんです。たしか人為的災害が原因立ったような気がしますけど。」

 そうですか、と返事をしながら香川さんは僕の前にオカワリのチューハイを置いた。僕はそれを一口だけ飲んでまた話を続けた。

 「ただね、その夢を見てからなんか変な感じなんですよ。なんか体全体がもやーとしているような。」

 「へー。でもそういうことってありますよ、たまに。」

 「それでね、ふと思ったんです。」

 「はあ。」

 「ひょっとしたら、本当は夢のとおり世界はすでに滅びていて、僕たちは残留思念かなんかでそれに気がつかず普通の生活をしているつもりになっているんじゃないか?って。」

 そしたら香川さん急に慌てた様子で僕の方へグッと近寄り、唇の前に人差し指を一本立てて

 「シーッ!」



2002-10-04 [2002 日常]

 「ゼネコンが10年かかっても造れないそうですよ。」





 エジプトのピラミッドをどうやって造ったのかは謎だ。
 現代社会、日本の大手ゼネコンがクフ王とかのピラミッドと同じものを造ろうとすると嘘か本当か10年かかっても造れないらしい。大型重機を使う現代の超大規模建設会社にしてもだ。
 ・・・・・とまあ、そんな話を建設系の会社の人から聞いたのだけど。


 ピラミッドに使われている石というのは巨大で、しかもその石が産出される場所はピラミッドからずいぶん離れたところらしい。わざわざ長距離を運んであのピラミッドは造られたのだ。

 なんのために?誰が?どうやって?

 しかも運んできた石はだんだんと高い位置へ持ち上げられなくてはならない。
 古代エジプトにクレーンなんてないから当然人力によって作業がなされたはずだ。人力で何トンもある石を持ち上げるのは可能なのか?

 どうやってピラミッドを造ったのか?
 こんな建築法を使っただとか、超古代文明が存在したのだとか、宇宙人の仕業だとか。
 いろんな説があるけど決定的な説はいまだにない。本当に謎なのだ。


 でも僕は思っている。
 間違いない。古代の人間にあのピラミッドを造るのは不可能だ。
 どう考えたって無理だ。
 だとしたら誰がどうやって?
 答えは一つしかない。

 宇宙人だ。

 宇宙人がやってきてピラミッドをつくったのだ。
 人間の力で造るのが無理なら宇宙人が造ったとしか考えられないじゃないか。



 つまり僕が想像するに、宇宙人はとても力持ちだったのだ。

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